「わたしのままでママをやる」

わたしのままでママをやる/よしもとばなな 内田春菊 中村うさぎ 倉田真由美 斎藤学

 手にしてから知りましたが斎藤学先生の対談本なのですね。
 ぼくは集団療法は専門なのですが、家族療法はもちろん調整くらいはするのですけれどなかなか難しいですね。集団療法というのは基本的にセラピストの個人の力の足りない部分を集団の力に借りるという発想です。しかし、同じ発想で家族に関わると家族にはもともと強い固定した力動があるのでセラピストが家族の力動に翻弄されてしまうと言うことが起こりがちです。そこでうまく積極的にイニシアティブをもって関わることで家族にジョイニングしていくところが家族療法の勘所なのだと思うのですが、そこら辺がなかなかうまくいかないことが多いです。
 嗜癖関係の家族はやっぱりなかなか強力な力動をもったところが多いと思うので、相当なタフさが必要とされるでしょうね。内田春菊中村うさぎ倉田真由美という超個性的なメンツで対談するだけでなく、そこに自分の患者さんも入れて歴戦の三人をパネルとしていろいろ質問させる・・・。いや自分にはとうていできません。ましてそれを本にして出版しちゃうなんて・・・。

わたしのままでママをやる
わたしのままでママをやるよしもと ばなな 内田 春菊 中村 うさぎ 倉田 真由美 斎藤 学

WAVE出版 2012-01-23
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