「ニッポンのろまん絵葉書―大正浪漫の世界/林宏樹」

アールヌーボー風で少女趣味のものと、旧制高校の学生が書いたフォービズムやフォルマリズムの影響を受けたり、ひたらすら暑苦しいホモソーシャルな世界を描いたものとに二分。表紙の人魚の絵は暑苦しい旧制高校生の絵の中で比較的現代との接点を感じる作品…

「元気でね。/佃二葉」

古き良き高校時代を回想するイラストと短文。元気でね。佃 二葉 PHP研究所 2002-10売り上げランキング : 705466Amazonで詳しく見るby G-Tools

「なんにもしたくないひの くすり/ちゃめっこラブプロジェクト」

キャラクターグッズの絵本化。何で図書館にあるんでしょうね。なんにもしたくないひの くすりちゃめっこクラブプロジェクト 講談社 2002-10-28売り上げランキング : 1337902Amazonで詳しく見るby G-Tools

「千里眼千鶴子/光岡明」

千里眼御船千鶴子と東京帝国大学助教授の福来友吉を主人公にした史実を元にした中篇小説二篇。著者は御船千鶴子の地元、熊本出身で直木賞作家。千里眼千鶴子 (河出文庫)光岡 明 河出書房新社 2010-01-06売り上げランキング : 274284Amazonで詳しく見るby G-T…

「空とぶ太陽の神ヒルコ/山口 節子 菅野 由貴子」

イザナギとイザナミの間に生まれ、不具ということで海に流されてしまった男神ヒルコ。しかし語源を「日ルコ」と考えれば太陽神と位置づけることもできる。 「妖怪ハンターヒルコ」とかあまりいいイメージで語られないヒルコをヒーローとしてリライトした物語…

「猟奇歌/夢野久作」

寺山修司などに隔世遺伝的に継承される元祖厨二病、夢野久作の俳句の世界。猟奇歌夢野 久作 赤澤 ムック 創英社 2010-02売り上げランキング : 139763Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 瓶詰の地獄 (角川文庫) 少女地獄 (角川文庫) 犬神博士 (角川文庫) …

「痕跡本のすすめ/古沢和宏」

古書にとっては著者のサインでもない限り普通は値を下げる要素にしかならない書き込み。そこに注目して妄想することで書き込み本に付加価値を加えてしまった一冊。おかしかったのは偶然のしみ?でできた妊娠の図。なんだかわからないでしょうが読んでみれば…

「漫画と人生/荒俣宏」

荒俣宏の描いたマンガというのを見てみたくて借りてみました。ちょっと萩尾望都ふうの掌編。なかなか達者ですね。後は少女マンガ、貸本マンガを中心にしたまんがエッセイ。楳図かずおとの対談など。 漫画と人生 (荒俣宏コレクション) (集英社文庫―荒俣宏コレ…

「大学の宗教迫害/室生忠」

大学での主に統一教会系サークルへの「迫害」を扱ったドキュメントとインタビュー。編者の室生忠氏は、雑誌「創」に掲載した「知られざる『強制改宗』をめぐる攻防- 強制説得の担い手たち」の記載をめぐり浅見定雄氏から名誉毀損として訴えられ、最高裁まで…

「そういうふうにできている/さくらももこ」

さくらももこさんの妊娠出産エッセイ。ちょうどサリヴァンが記載していた情動連動 empathy 体験が載っていたのでちょっと感動。 布団の中でジッと叫び声を聞いているうちに何とも切なくなり、手に汗を握りながら、”がんばれがんばれ”と絶叫妊婦を応援しつつ…

「死んだ女は歩かない 3 ――命短し行為せよ乙女/牧野修」

シリーズ三作目で最終作。ゾンビが闊歩する世界で特殊能力を使って殺し合うチェンジリングたち。キャラが立っていたので3作で終わるのは残念ですね。シン元所長大活躍の回でした。死んだ女は歩かない 3 ――命短し行為せよ乙女 (幻狼ファンタジアノベルス)牧…

「ブラッド・スクーパ/森博嗣」

森博嗣さんのシリーズでは一番好きかも。師匠以外との対人関係を知らずに育った主人公の青年ゼンのビルドゥングス・ロマン。 庄屋の娘のハヤという新キャラもいいですね。性的には未成熟なゼンが、性についてもいろいろ学んでいく・・・・展開にはならないで…

「Magnitude ZERO マグニチュード・ゼロ」

フランスを中心に世界中のアーチストによって描かれた東日本大震災復興を祈るイラスト集。胸が熱くなりますね。Magnitude ZERO マグニチュード・ゼロMindCreators LLC 朝日新聞出版 2012-03-07売り上げランキング : 76660Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商…

「廃墟紀行/栗原亨」

カラー写真が少ないのと本が小ぶりなのが残念。廃墟紀行栗原 亨 マガジンランド 2007-08売り上げランキング : 285445Amazonで詳しく見るby G-Tools

「加害者家族/鈴木伸元」

NHKのドキュメンタリ「クローズアップ現代」の番組取材の書籍化。少年犯罪の両親の責任を状況によっては考慮する必要があるにせよ、殺人犯の親戚まで仕事が続けられなくなるような社会はやはりおかしい。インターネットでもソースも真偽のわからない個人…

「ぼくのスミレちゃん/今江祥智 宇野亜喜良」

宇野亜喜良の絵がぴったり。deco*27の歌詞を思わせる老いをめぐるキミとボクの世界。ぼくのスミレちゃん今江 祥智 宇野 亜喜良 旬報社 2002-05売り上げランキング : 302309Amazonで詳しく見るby G-Tools

「ワイドで楽しむ奇想の屏風絵/安村敏信」

左右を入れ替えても大丈夫な屏風、真ん中だけ見るとなんだかだまし絵みたいな屏風など、立体であるがゆえに絵を見ただけではわかりにくい屏風絵の世界のおもしろさを伝える一冊。ワイドで楽しむ奇想の屏風絵 (広げてわくわくシリーズ)安村 敏信 東京美術 201…

「サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法/大槻ケンヂ」

著著と言うよりはロング・インタビューって感じ。サブカル業界の内幕。宇多丸さんここにも登場。サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法大槻 ケンヂ 白夜書房 2012-04-28売り上げランキング : 4697Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品…

「怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち/伊藤清司」

古代中国の動物・鬼神を描いた「山海経」をコピー繰り返す内に、漢字は読み違えるわ、何やら由来のわからないものが付け加わるわで、何だか凄いことになってしまった日本版「山海経」。怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち伊藤 清司 工作舎 2001-…

「さくらめーる/さくらももこ」

ちょっとスピリチュアル系だけどさくらももこさんは脱力ポジティブでいい感じですね。さくらめーるさくら ももこ 集英社 2003-11-26売り上げランキング : 366461Amazonで詳しく見るby G-Tools

「狂人の太鼓/リンド・ウォード」

図書館でなぜかアート関係の本が見たくなって適当に借りた中に含まれていた一冊。アメリカの版画家リンド・ウォードの版画のみで文字のないノベル「狂人の太鼓」です。文字情報が全然なくて人物のかき分けが今ひとつなので、どういう筋かはよくわかりません…

「ナンシー関 消しゴム版画/ナンシー関」

布施英利先生、ナンシー関は棟方志功の娘なんて書くからググっちゃったじゃないですか。 しかし、鋭い人間観察。しかも40歳に届かず亡くなっちゃうなんて・・・ナンシー関 消しゴム版画ナンシー関 メディアファクトリー 2003-10-03売り上げランキング : 5853…

「精神を切る手術――脳に分け入る科学の歴史/臏島次郎」

日本では封印状態の精神外科手術(脳手術による精神科治療、いわゆるロボトミー手術)の過去と現在。つい一般名としてロボトミーという用語を使ってしまうのだけれど、ロボトミーはさまざまな精神外科の一手法にすぎない。エガス・モニスがノーベル医学生理…

「バカとテストと召喚獣/井上堅二」

どういう話かはわかりました。どうみても獣っていうよりスタンドだけど、まあいいか、という感じ。バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)井上 堅二 葉賀 ユイ エンターブレイン 2007-01-29売り上げランキング : 19006Amazonで詳しく見るby G-Tools

「さるのこしかけ/さくらもももこ」

宝石なんかほしがるめんどくさい女じゃない、って書いているさくらさんがその後宝石にはまって宝石本出したり、身なりを気遣わない妻に不平をいう旦那さんとは離婚してしまったり、時の流れを感じる一冊。 さくらさん、飲尿療法=ホメオパシーにはまっていた…

「PK/伊坂幸太郎」

連作短篇集。アドラー派の方は表題作PKをどうぞ。PK伊坂 幸太郎 講談社 2012-03-08売り上げランキング : 9582Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 夜の国のクーパー ナミヤ雑貨店の奇蹟 マリアビートル Happy Box 3652―伊坂幸太郎エッセイ集

「0円ハウス/坂口恭平」

路上生活者の方々(0円ハウスにお住まいゆえホームレスじゃない)のお住まいの写真集。さまざまな立地条件に合わせて工夫している様子は見ていて飽きない。0円ハウス坂口 恭平 リトルモア 2004-07-10売り上げランキング : 73950Amazonで詳しく見るby G-Tools関…

「ももこのいきもの図鑑/さくらももこ」

ももこさん、ほんとにいきもの好きなんだね。ももこのいきもの図鑑さくら ももこ マガジンハウス 1994-03売り上げランキング : 144602Amazonで詳しく見るby G-Tools

「イラン人は神の国イランをどう考えているか/アーザル ナフィーシー アッバス キアロスタミ レイラ アーザム ザンギャネー」

原題"My Sister, Guard Your Veil; My Brother, Guard Your Eyes"(妹よ、ベールで守れ、弟よ、目を守れ)のフェミニズム的ニュアンスが抹消されたタイトルがもうちょっと何とかならなかったのかなと思う。「ペルセポリス」のマルジャン・サトラピが書いてい…

「愛という廃墟/田中 昭二 中筋 純」

ラブホテル専門(ソープランドも一件あるけど)の廃墟本。さすがにラブホテルでは田中さんのポエジーも炸裂しないかと思っていたら、別れた彼女と最後にとまったモーテルの廃墟の話あたりから、着実にポエジーの世界へ。さすがです。愛という廃墟田中 昭二 …