本
明治大正期における「こっくりさん」「催眠術」「千里眼」などの流行を、世界的な心霊現象ブームの文脈の中で読み解く。「こっくりさん」と「千里眼」 ―日本近代と心霊学― (講談社選書メチエ)一柳 廣孝 講談社 1994-08売り上げランキング : 466203Amazonで詳…
ももことミルコの対談形式による宝石入門。パライバトルマリンってパライ・バトルマリン、って何となく戦隊ヒーロー思い浮かべた。ももこのおもしろ宝石手帖さくら ももこ by G-Tools
鉱山・工場系の美しい廃墟多し。 廃墟を検索できるサイトもあるんだね。世界の精神病院の廃墟を検索してみました。 廃墟検索地図廃墟遊戯小林 伸一郎 by G-Tools
デメテルとペルセポネの一卵性母娘というか信田さよ子先生的デメテル=墓守娘説が面白かったですね。中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇中野 京子 文藝春秋 2011-03-09売り上げランキング : 5848Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 怖い絵 泣く女…
廃墟に比べて廃道って何だか自分が住んだとこでもないとイメージしにくいです。頭に残っているのは福井は最初、嶺南、嶺北と全く別の文化で別の県だったけど、嶺南に嶺北が吸収されて県庁所在地は敦賀。全然まとまらなくて嶺南は岐阜、嶺北は石川に分離され…
東日本大震災は「地震兵器」によって引き起こされた人為的なものと主張する大馬鹿ものから、目的のためなら手段は選ばない杜撰な論証の武田邦彦氏まで震災に纏わる予言・陰謀への反論本。ネットをググるより基本的な科学知識を身につけようよ。検証 大震災の…
母子そろってゲーマーのほのぼのとしたやりとりがいいですね。ももこの21世紀日記〈N’02〉 (幻冬舎文庫)さくら ももこ by G-Tools
それで「俺、はまじ」って自主製作本は出たんでしょうか。全然関係ないけど臨床界のももこといえば林もも子先輩なのでついでに宣伝しておいてあげましょう。ミームとミラーニューロンですね・・・。そういえばICUの西村くんも「臨床心理学」でベスト5に選ん…
千里眼事件で御船千鶴子や長尾郁子の透視能力の実験を行った福来友吉の伝記的小説。 焦点はやはり千里眼事件の所なんだけど、そこに至る前段階でも興味深い事実を知った。 福来はいったん早稲田専門学校に入学するも、東京帝大への憧れが強く、第三高等学校…
医用生体工学が専門の工学部の研究者、救急医療に携わる医師、救急救命士による災害ストレス本。実践的な災害ストレス対応と言うよりはストレス研究の側面が強かったように思います。災害ストレスの対処法 (KS科学一般書)山口 昌樹 中島 康 中山 友紀 講談社…
ぴゅん氏本。第1回創元SF短編賞、山田正紀賞受賞作。うーん、なんで本賞じゃなかったんだろう。 本賞受賞作は読んでないですが、どんな作品でも二作本賞でよいと思います。大森望さんだって好きなテーマだろうし。 受賞作は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とし…
献本頂いた本です。いわゆるブラック企業の不動産会社の法律関係の部署に勤める著者が会社と社員のとんでもない言動を書き連ねる裏話的な本です。 そういう方面にご興味がある方はどうぞ。ブラック会社で出会ったモンスター社員たち高橋 咲太郎 彩図社 2012-…
はからずも世界最大規模の廃墟となってしまったチェルノブイリ。他の廃墟本と違ってもう言葉はいらない、って感じ。 そういえば今、彼の地ウクライナでユーロ2012が開催されているっけ・・・。廃墟チェルノブイリ Revelations of Chernobyl中筋 純 二見書房 …
鈴木光司が「リング」で山村貞子の母親のモデルにした「千里眼」御船千鶴子、長尾郁子を巡るスキャンダルの経過。テレパシーの歴史について知りたくて読んだけれど、千里眼事件を日本の閉塞した状況と結びつける筆者の論調はちょっと狭すぎかなと思う。テレ…
ボーカロイド関連書籍なので読んでみました。タイトル通り論文的考察でちょっと堅苦しく、同人音楽の魅力を知りたかった自分とはミスマッチでした。 まあ大学の紀要とかに書いた文章とかだったら仕方ないかな・・・。同人音楽とその周辺: 新世紀の振源をめぐ…
鉱山・バラード・タルコフスキー系の美しい廃墟に、映像監督である田中氏のポエジーが添えられています。写真は「廃墟本」シリーズの中筋純さんですけど、ライターの違いで随分違うものになりますね。軍艦島で、そこで生まれた女性と島を巡るなんてなんかほ…
現代に残るヴァンダーカマーを巡る記録。 Antoine Wiertz 子どもの頃世界妖怪図鑑か何かで見た記憶があるね。 Ode to an Anatomical Venus (Clemente Susini) 美しいけどグロいの苦手な人は注意。16歳の少女の遺体がモデル。髪の毛もその少女のものを埋め込…
「1Q84」に関しては佐々木中さんの「生への侮蔑、『死の物語』の反復」を読めば十分と言う気がしています。 村上春樹はオウム批判をしつつ、オウム事件の反覆を天吾と青豆に演じさせている・・・ プレモダンとしてのカルトが超越性というキーワードでユング…
思考伝播やテレパシーの歴史についての真面目な歴史を知りたかったんですが、ひっかかるのはオカルト本ばかり。大学の図書館にあったものを借りてみましたが、これはテレパシーを科学的に批判する、トンデモ本の元祖みたいな本でした。1970年で「えせ科学」…
小児科医、サイコロジスト、言語聴覚士による一般向けの震災時の子どものケアに関する本。読みやすいです。 手書き文字のはいったイラストも良いですね。 ゼミ聴講だけでも経歴に書かれるところがさすが河合隼雄先生ですね。震災と心のケア 子どもの心の傷が…
息子が読んでいたのを自分も読んでみました。さくらさんの息子さん「ああ、お母さんがまる子だなんて、お母さんてかわい〜っ」ってきみの方が可愛いよ。あと、リアルたまちゃんのお父さんがまんがに描いてもらったことをよろこんでいて、亡くなったときに愛…
サリヴァン関連だけ読み返しましたが、エンパシーのことはでていませんでした。中井久夫著作集 2巻―精神医学の経験中井 久夫 by G-Tools
何かタイトルだけ見て、バッシング本かと思ってしまいましたが、「擬似被災」っていうのはTVなどで間接的に心理的ショックを受けた人という意味でした。擬似というとどうしても pseudo- 偽のをイメージしてしまうので virtual の訳語としては不適切だと思い…
メンタル関係は三分の一程度であっさり。のこりは放射能・地震などの科学的解説といざというときの避難&サヴァイヴァル法など。 ココロの復元力!―災害時のメンタル力を高める! “揺れ”に負けないハートメンテナンス ([テキスト])前田京子 by G-Tools
佐々木中さんがアナクレタでこの本の著者の坂口さんと対談していたので、何となく惹かれて読んでみましたが結論から言うと凄く面白かったですね。 対談を読むのが苦手なせいか、「0円ハウス」ってワーキングプアの人々援助のNPOか何かと思い込んで読み始…
未読の作家もあったりするので、読んでいる作家のところだけ目を通しました。ミステリを時代性と結びつけて考察するやり方って、もうちょっと消費され尽くしちゃったのかな・・・・。「謎」の解像度円堂都司昭 光文社 2008-04-22売り上げランキング : 467215…
どれもバラードの小説に出てきそうな美しい廃墟写真。特に工場や炭鉱のだったぴろい廃墟がいいですね。 中田−中筋コンビみたいな下世話感(まあ、そこがいいんですが)は全然ありません。廃墟漂流小林 伸一郎 マガジンハウス 2001-09売り上げランキング : 3340…
名探偵月島凪サーガといってもいいのかな。肝心の名探偵は・・・・なんですけど。 伊坂幸太郎があんなに受けるんだから、もうちょっと毒のある著者の本ももう少し受けてもいいのにね。ドゥルシネーアの休日詠坂 雄二 幻冬舎 2010-07売り上げランキング : 548…
ラカンとか語りつつ、twitter で@を飛ばせば問いに答えてくれる。佐々木さんのフットワークの軽さは素敵ですね。 円城塔、安藤礼二、佐藤江梨子など多彩な顔ぶれとの対談。丸谷才一への罵倒。ルワンダ虐殺・レイプを扱った写真集「ルワンダ ジェノサイドから…
ラストの一章はぶいたら傑作になったんじゃないかと思って読んだけど、最後の最後で大笑い。これは評価が分かれるところだろうけれど、僕は買うよ。詠坂雄二はこうじゃないといけない。電氣人輭の虞詠坂 雄二 光文社 2009-09-18売り上げランキング : 446926A…