妖怪

「妖怪手品の時代/横山泰子」

江戸時代の手品の解説本には妖怪を出現させるネタがあるそうで、妖怪手品とはそれらに筆者が与えた名前。 見立てという文化、手品という伝統芸能の文脈、19世紀心霊主義の謎の科学的・合理的解明という文脈、映画と手品の近縁性、そして妖怪手品という視点か…

「怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち/伊藤清司」

古代中国の動物・鬼神を描いた「山海経」をコピー繰り返す内に、漢字は読み違えるわ、何やら由来のわからないものが付け加わるわで、何だか凄いことになってしまった日本版「山海経」。怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち伊藤 清司 工作舎 2001-…

「日本人はなぜ妖怪を畏れるのか 井上円了の「妖怪学講義」/三浦節夫」

個人的には東洋大学は駅伝の優勝校というよりも井上円了の作った大学というイメージの方が大きいです。 疑問文をタイトルにつけるのはまったく感心しませんが、この本はどうみても内容は「井上円了と柳田国男」ですね・・・。無理矢理疑問文にしなくてもいい…

「にっぽん妖怪大図鑑/常光徹 編著」

絵のレベルとしては結構高いんだけど、やっぱり何にもわからず石原豪人の妖怪絵を見てきた自分たちは幸せだったと思っちゃう。にっぽん妖怪大図鑑常光 徹 ポプラ社 2011-06-07売り上げランキング : 238956Amazonで詳しく見るby G-Tools

「妖怪絵巻/小松和彦 編」

巻物ってほんとデフォルメといい、視点の移動の方式といい、マンガの原型ですよね。 絵を眺めているだけでも楽しいです。妖怪絵巻 (別冊太陽日本のこころ)小松 和彦 平凡社 2010-06-25売り上げランキング : 57716Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 河鍋…

「もののけの正体―怪談はこうして生まれた/原田実」

もののけの民俗学・博物学的考察。沖縄・蝦夷編もプラス。もののけの正体―怪談はこうして生まれた (新潮新書)原田 実 新潮社 2010-08売り上げランキング : 146502Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 テレビの大罪 (新潮新書) アリスへの決別 (ハヤカワ文…

井上円了先生の妖怪学120年ぶりに復活 「妖怪学講義/菊池章太」

東洋大学、創始者井上円了先生の妖怪学が120年ぶりに講義に復活。 幽霊、怨霊、陰陽師と狭義の妖怪に関する記述が少ないのは寂しくはありますが。妖怪学講義講談社 2010-04-03売り上げランキング : 243778Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 現代霊性論 …

懐かしい妖怪たち 「画図百鬼夜行」

どうも水木しげる先生が描いているような気がしてしまいますね。画図百鬼夜行国書刊行会 1992-12売り上げランキング : 169561Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 北斎妖怪百景 暁斎妖怪百景 竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話 続・妖怪図巻 妖怪図巻

妖怪の民俗学/宮田登

近現代の都市の中の妖怪に焦点。妖怪の民俗学 (ちくま学芸文庫)宮田 登筑摩書房 2002-06売り上げランキング : 209377Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO) 妖怪談義 (講談社学術文庫 135) 憑霊信仰論―妖怪研究への試み (講…

水木しげるの中国妖怪事典/水木しげる

水木しげるの中国妖怪事典水木 しげる東京堂出版 1990-10売り上げランキング : 383453Amazonで詳しく見るby G-Tools

稲生モノノケ大全 陰之巻/東雅夫 編

やっと読み終わりました。『稲生物怪録』を巡るさまざまなテクスト。京極夏彦、須永朝彦、別役実、泉鏡花、折口信夫、稲垣足穂、杉浦茂、井上円了などなど。 二階堂奥歯さんの最後の企画ものですね。後書きで東さんがちょっこっとだけそのことにふれてます。…