「絵本画家 天才たちが描いた妖精」／「ピカソはぼくの親友なんだ」／「女子とニューヨーク」／「水族館で珍に会う」／「廃墟の歩き方 探索篇」／「廃墟の歩き方2 潜入篇」／「ちんろろきしし」
絵本画家 天才たちが描いた妖精／井村君江
「妖精」をキーワードにウィリアム・ブレイク、ロセッティ、バーン・ジョーンズなど美術史的に名前が知られた人から、コナン・ドイルの父親、チャールズ・ドイル、伯父のリチャード・ドイル、そしてカイ・ニールセン、アーサー・ラッカムといった有名な妖精絵の描き手、そして現代では忘れ去られた多くの素晴らしい画家たち、ほんとうに素晴らしい作品の宝庫です。
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ピカソはぼくの親友なんだ／アントニー・ペンローズ
ピカソと子どもとの友情を描いた本・・・、と思って手にしたらなんと著者はアントニー・ペンローズ、彼の母親で写真家のリー・ミラーはマン・レイの愛人でシュールレアリスム的な写真技法のひとつソラリゼーションの開発者として知られている。リー・ミラーはマン・レイと別れた後、突然エジプト人と結婚。離婚後にやはりシュールレアリストのローランド・ペンローズと結婚。この結婚によって生まれた子どもがピカソの友達アントニー・ペンローズだった。
「リー・ミラー―自分を愛したヴィーナス」 - 裕’s Object Relational World
過去記事ググっていて、このリー・ミラーの伝記を書いていたのが、まさにそのアントニー・ペンローズだったことを思い出した。
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女子とニューヨーク／山崎まどか
「『セックス＆ザ・シティ』の文化史」という4回講演をもとに書籍化。ニューヨークのファッションやアートのハイソな女子たちの思惑がうずまくタフでしたたかな関係性。そういう方面の知識には全く疎いので、『ティファニーで朝食を』のホリーの最初のキャスティングはモンローだったってあたりで関心してました。
しかし一番気になったのは左翼知識人の山崎カヲルのお嬢さんがどういう経緯で資本主義の生み出した爛熟したカルチャーに惹かれるようになったかということだったけど、さすがにそういうゴッシップ系のことにはノータッチですね。当たり前か。
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水族館で珍に会う／中村元
作者は元水族館館長で水族館プロデューサー。だから飼育の難しさとか通の目から見た水族館の見どころがわかるのがいいね。
珍で思い浮かべるのはチンアナゴ、だけどあれは犬の「狆」でした。口も肛門も消化器官が一切ないけれど60度の熱水に含まれる硫化水素を体内に共生させたバクテリアで有機物に分解させて栄養とするサガミハオリムシとかなるともうほとんどSFの世界。
廃墟の歩き方 探索篇／栗原亨
このシリーズは、実際に廃墟を訪れるガイドブックとして書かれているのが特徴ですね。カラーが少ないのがちょっと寂しいです。
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廃墟の歩き方〈2〉潜入篇／栗原亨
シリーズ2作目。第一弾が売れたせいかカラーページも増えてます。
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ちんろろきしし／元永定正
谷川俊太郎＋大竹伸朗の名著「んぐまーま」を連想しましたが、やっぱり谷川俊太郎が解説を書いてました。
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