ノイズ・ミュージシャン秋田昌美氏のヴィーガンとしての目覚めと日常を記しています。ヴィーガンとはVegitarian という語の前と後をくっつけた造語で、肉、魚介類、鶏肉、卵、乳製品、蜂蜜など動物・鳥・昆虫などに関わるものを口にせず、衣服や靴などにも使用しないライフスタイルのことをいいます。後半の主張から動物虐待に反対するアニマルライツ運動ともオーバーラップしています。菜食主義と一口に言っても、卵をどうするか、乳製品はどうするかなど細分化されるようですが、秋田市の場合は動物虐待に荷担しない場合は、卵・乳製品の摂取はOKとし、家で飼っているチャボの産み落とした卵などは食べるようです。そのかわり、カツオだしや動物由来のアミノ酸などは全部アウトという特殊な環境でないと外食ができないライフスタイルです。
暴力的なノイズ・ミュージックと菜食主義の結びつきは不思議な感じですが、右翼も左翼も突き詰めると結局はエコロジーに向かうのとなんだか似ているような気もします。まあ昔の過激な反体制パンクは動物虐待を掲げていたりしていましたからなんとなくわかる気もするのですが、かつて秋田氏が傾倒していたサドマゾヒスティックなポルノグラフィーとの整合性はどうなるんでしょうね。本書ではまったくふれられていませんが。
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