女性として、人間として 五つの創造的人生から学ぶ/メアリー・C・ベイトソン

 家族療法.com で来日を知って読んでみました。
 著者はマーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンの娘。精神分析エリク・エリクソンの妻でダンサーのジョーン(さすがプロは「ジョアン」と表記はしませんね)も取り上げられていますし、メアリー自身のアルメニア人の夫と結婚して、イラン暮らしをする苦労も取り上げられています。「テヘランでロリータを読む」という本もありましたが、ああいうところにイラン革命以前にいって教育制度の構築に関わろうとは(まあ革命後は無理というものでですが)、さすがにミードとベイトソンの娘といところでしょうか。
 5人の人生を扱うなら、5つの章に分けて描けばいいかと思いますが、まぜこぜに書いてあるところが父親譲りなのかな・・・

  • p.125 日本のキャノン → キヤノン
  • p.184 精神療法医が集中して治療できる → セラピストが週に数回の面接で治療でききる これも「精神分析入門講座」と同様の誤り。こう訳すと"concentration" と取られかねない。

女性として、人間として―五つの創造的人生から学ぶ
女性として、人間として―五つの創造的人生から学ぶメアリー・C. ベイトソン 桜内 篤子

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