少年による奈良放火殺人事件の情報漏洩問題

 少年の鑑定医宅を捜索 奈良の放火殺人で地検(共同通信)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2007091401000086.html
 奈良放火殺人の本出版、調書引用で著者らを強制捜査へ(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070914i201.htm


 義母と義理のきょうだいを焼死させた少年に対する裁判に関する書籍「僕はパパを殺すことに決めた」の著者と、事件を担当した鑑定医に対して強制捜査が行われるようです。リークは県警関係者かと想像してましたが(よく考えたら、そっちのほうが大問題)。鑑定医だったようですね(追記:医師本人は否定しているようです)。これをどのように考えるか。精神科医の中には鑑定結果をそのまま本にしている人も結構いますからね。さすがに少年事件は少ないようですが。ただ「日本の精神鑑定」のような本までいけないとなっても恐ろしい気がするし、難しいところです。家で見た新聞には犯人の少年と父親が共同で告発と書いてあったように思いますが、それも事件の経過を考えると複雑な思いです。上記の本でもプライバシーをさらされたのは少年より、むしろ少年の父親という印象がありますので。
 ネットで検索したところ草薙厚子氏の取材方法に関しては、同業者からも告発サイトなどが作成されていました。真偽のほどはわかりませんが、本の内容を考えれば、そうしたなりふりかまわない取材方法はあったのではないかと想像してしまいます。