リベルタスの寓話/島田荘司
名探偵御手洗潔シリーズの中編二話。いずれもユーゴ紛争のその後を題材にしている。ミステリの猟奇殺人なんかは読んでいてもちっとも怖ろしくないけれど、セルビア人、クロアチア人、モスレム人、昨日までともに暮らしていた人々が殺し合い、民族浄化というなのもとレイプを行う紛争の描写は生理的に怖ろしい。解決はともかく、筆者の謎の提示の仕方はあいかわらず鮮やか。
リベルタスの寓話 | |
島田 荘司 講談社 2007-10 売り上げランキング : 1178 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 女王国の城 (創元クライム・クラブ) UFO大通り 最後の一球 犬坊里美の冒険 (カッパ・ノベルス) 溺れる人魚 |