先ほど知人からの手紙で京都文教大学の島悟先生の訃報を知りました。島先生は明治学院時代の精神科校医として非常にお世話になりました。週に半日ほどの短いご勤務でしたが、学生相談センター以外に学生を支える足がかりがあることは非常にこころづよいことでした。学生相談研究に書いた危機介入論文に登場する精神科医は島先生のことです。明学時代から産業医、東京経済大学教授とお忙しい先生でしたが、その後もクリニックの開業、京都文教大学の教授就任とほんとうに休む暇もないようなご活躍のことは間接的に伺っていました。
心理職は結構、公の場で他職種、特に精神科医の悪口をいう傾向が強いように感じます。ぼくはそういうのほんとうに嫌だなと思ってしまうのですが、よく聞いてみると、自分が同僚の精神科医に非常に(異常なくらい)恵まれてきたということがわかってきました。いや、精神科医に限らず、看護師、保健師、作業療法士、PSW、事務、いろいろな職種の方々に非常に恵まれて、それに支えられてここまでやってきました。もちろん他職種とのあいだに嫌な思いもありましたが、それを上回るようなよい体験をしてきました。だからちょっと無理もないかなと最近はそう思うようになりました。
島先生はぼくのそんな恵まれた同僚のひとりでした。
島先生、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。さようなら。