「リー・ミラー―自分を愛したヴィーナス」

リー・ミラー―自分を愛したヴィーナス/アントニーペンローズ

 シュールレアリストの写真家、モデル、後にヴォーグ誌の戦争写真で有名になったリー・ミラーの伝記。
 アメリカ時代の話はまるで皆川博子の小説のようです。ボーイフレンドの事故死、子どもの頃に受けた性的虐待、父親が撮ったヌード写真。
 そして残されているリーの写真は確かに美しい。
 フランスに渡ってもマン・レイのところに押しかけ愛人となって、モンパルナスのキキとの間で三角関係になる。
 またジャン・コクトーの映画「詩人の血」で生きた彫像というヒロイン役もこなす。
 突然エジプト人と結婚。しかし、その後も奔放な生活は続き、やはりシュールレアリストのローランド・ペンローズと再婚。
 彼女の凄いところは、マン・レイとも元夫とも終生変わらぬ友情を保ち続けたこと。晩年は日本も訪れたとのこと。
 読み終ってから気づいたけど、これリーの息子が書いているんだね。あらゆる面で自由だった母親を息子はどんな気持で書いたのだろうか。


 父シオドアとリー・ミラー。


ジャン・コクトー 「詩人の血」 11分20秒頃に登場する生きた彫像がリー。

 何かお父さん、こころなしかビオンに似ている気がする。

リー・ミラー―自分を愛したヴィーナス
リー・ミラー―自分を愛したヴィーナスアントニー ペンローズ 松本 淳

PARCO出版 1989-11
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2012年12月08日のつぶやき