ロック天狗連: 東京大学ブリティッシュロック研究会と七〇年代ロックの展開について知っている二、三の事柄

ロック天狗連: 東京大学ブリティッシュロック研究会と七〇年代ロックの展開について知っている二、三の事柄

 ぼくもちょっとだけ在籍していたことがある東京大学のブリティッシュ・ロック研究会。こんな歴史があったとは知らなかったです。でも確かに80年代にあってジミ・ヘンドリックスやレッド・ゼッペリンのコピーとかの印象が強かったので、やっぱり伝統を受け継いでいたんだね・・・・。
 自分はというと下手くそなパンクバンドで13thフロアー・エレベーターズ、パティ・スミスのカバーをやったり、村八分のカバーやったり、ニューヨークアンダーグラウンドっぽいオリジナルをやったりしてました。あんまりブリティシュロックじゃないですね。
 この本を読んでフランス文学の野崎歓氏がサークルの先輩ということがわかりました。なんでも書肆風の薔薇から青土社に移った編集者の葬儀の際に野崎氏と林浩平氏が顔を合わせ、同じブリ研所属ということがわかったのがこの書籍が誕生するきっかけだったとか。因果は巡るというか何というか。
 野崎氏のキース・ムーンのルーツを探るドラム論、角英夫氏のローカルロックとしてのめんたんぴんについて(村八分裸のラリーズなどについての言及もあり)も面白かったです。個人的な趣味としてはローカル・バンドということならコクシネルのことも取り上げて欲しかったです。
 巻末のわがベスト10アルバムではブルース・ビンボーズをあげている人がいて、さすがと思いました。

ロック天狗連: 東京大学ブリティッシュロック研究会と七〇年代ロックの展開について知っている二、三の事柄
ロック天狗連: 東京大学ブリティッシュロック研究会と七〇年代ロックの展開について知っている二、三の事柄林 浩平

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2013年03月18日のつぶやき