統合失調症がやってきた／ハウス加賀谷 松本キック
タモリの「ボキャブラ天国」で一躍人気お笑いコンビとなった松本ハウス。そのボケ役、ハウス加賀谷の統合失調闘病記。
中学時代から幻聴に苦しみ、高校を休んで精神科グループホームに入所。芸名の「ハウス」はそのグループホームの名前から取ったという。
病状悪化後も相方を見放すことなくつきあい続けた、自らも虚無感と格闘し続けてきた松本キックのハードボイルドだけど暖かいまなざしもいいね。この本も加賀谷の語りをキック松本が再構成したものということだ。
ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界 アウトサイダーソウルアート／ドリ・ハダー
筆者らが偶然フリーマーケットで見つけた手書きのLPジャケット。公式に発売されたことのないそのジャケットには曲名、解説、レーベルのロゴマークらが詳細に描き込まれていた。そしてその中にはやはり紙でできたレコードが・・。つきとめた幻のミュージシャンの名前はミンガリング・マイク。ファンタジーの中で何十枚ものLPを製作し続けたのだ。
ミンガリング・マイクの現実世界での乏しいステージ体験のひとつが、ハリー・スタック・サリヴァンの勤めた精神病院、聖エリザベス病院だというのも面白いね。
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