スーパーヴィジョンのパワーゲーム―心理療法家訓練における影響力,カルト,洗脳

スーパーヴィジョンのパワーゲーム―心理療法家訓練における影響力,カルト,洗脳/リチャード・ローボルト

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心理療法/精神分析訓練のスーパーヴィジョンは,スーパーヴァイザーの絶対的権力がスーパーヴァイジーに恐怖と盲信と洗脳を強いるリスクを,その自閉的構造ゆえにつねに孕んでいる。では,この悪しきパワーゲームからいかにして逃走するのか?
「第1部 スーパーヴィジョン体験」で紹介される「スーパーヴィジョンのパワーゲーム」のリスクを切り抜けてきたスーパーヴァイジーたちの体験は,「第2部 論理的・技法的考察」に活用され,この体験に依拠した理論から,共感,主観的体験,民主的原理に裏打ちされた代替補完的スーパーヴィジョンモデルが提示されていく。転移/逆転移,投影同一化,攻撃性,抵抗/逆抵抗,防衛,そして対話――これらの諸概念を駆使して構想されるスーパーヴィジョンは,スーパーヴァイジー=セラピストのみならず,その先で治癒を求めるクライエントにも通じ,生産的なセラピーを実現するためのスプリングボードとなる。スーパーヴァイザーとスーパーヴァイジーがクライエントのために協調するというスーパーヴィジョン本来の意義を回復させるための「創造的スーパーヴィジョン論」。
スーパーヴィジョンのパワーゲーム―心理療法家訓練における影響力,カルト,洗脳
スーパーヴィジョンのパワーゲーム―心理療法家訓練における影響力,カルト,洗脳リチャード・ローボルト 太田 裕一

金剛出版 2015-03-10
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2015年03月09日のつぶやき