戦争と浮世絵
浮世絵といえば江戸時代というイメージだけれど、例えば河鍋暁斎なんかは明治時代に入っても活躍している。当然近代的な戦争も浮世絵の題材になっていて、下関事件も元寇にカムフラージュして(だけど黒船が描かれているからバレバレなんだけど)描かれていて面白い。長州征伐を蛙に置き換えて描いた暁斎、松永久秀征伐に置き換えた貞秀、みんないろいろ考えるね。戊辰戦争が妖怪大戦争になっているのも面白い。しかし官憲がサーベルもって銃を構えていてホントは寛永寺の彰義隊討伐なのに、のうのうと延暦寺焼き討ちってタイトルにしているのはいい根性している。
昔は鉄砲で撃たれた銃弾はビームのように描写されたんだね。
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