Life History

　精神科医。ハンガリー国籍のユダヤ人穀物商の6人同胞の第2子次男として、1870年2月7日、ウィーンにて出生。乳児期にくる病にかかり4才まで歩けなかった。5歳の時には肺炎で死にかける。1895年ウィーン大学医学部卒業後、ウィーン大学病院に勤務。最初に眼科医として開業するが、後に一般内科に転向。1897年社会主義者の集会で出会ったロシア出身の Raissa Timofeyewna Epstein と結婚、一男三女を設ける。1902年、フロイトの「水曜心理学会」(1908年にはウィーン精神分析教会となる)に参加。1904年プロテスタントに改宗。1907年「器官劣等性の研究」を出版。1910年、ウィーン精神分析協会の会長となる。1911年にフロイトと絶交し、自由精神分析協会を設立（後の個人心理学協会）。第1次世界大戦中はロシア戦線で軍医として働く。戦後ウィーンに戻り児童相談所(Child Guidance Clinics)を創設。1926年コロンビア大学に講師として招かれる。1932年ロングアイランド医科大学の客員教授となる。1935年、アメリカに亡命。1937年5月28日、スコットランドのアバディーン大学で講演中に心臓発作によって急死。