対人関係理論
精神分析の理論家が多かれ少なかれ、心の中の intrapersonal できことに注目するのに対して、サリヴァンは純粋に対人的 interpersonal なできごとにだけ注目する理論家である。
人格は、対人関係の中でのみ顕在化する。ゆえに彼はこれを Personification (人格化)と呼んだ。対人関係と切り離された「人格」というものは存在しないというふうに考えた。それは、ウィニコットが「ひとりの赤ん坊などいない」というのと同様である。
対人関係は、満足と安全の追求によって特徴づけられる。