[医療心理師]医療心理師法を実現する決起集会

 決起集会に行ってきました。人数が集まるかどうか心配でしたが、日本各地から300人以上が集まり立見の出る盛況でした。
 日本精神保健福祉士協会副会長の荒田寛先生、日本精神神経科診療所協会の保積登先生、精神医療サバイバーの広田和子氏をはじめ多くの方々から熱い応援をいただきました。
 医療心理師は心理相談、心理観察を主な業務とし、これらは業務独占ではないものの、医行為ではなく、保助看法(保健師助産師看護師法)を解除せずに、保健師助産師、看護師の業務とは独立した業務であるという形での国家資格化になるようです。
 法案の条項は法案要綱に基づき、現在内閣法制局と作成中。
 カリキュラムづくりも基礎系科目は日本心理学会で、医療系科目は全心協で進めているそうです。医学系の科目はまだワーキンググループが成立しておらず、法案成立を待ってということです。「医学中心のカリキュラムになる」という憶測もありましたが、現在予定されている医学系の単位は12だそうです。
 気になる国家資格の「臨床心理職」とのからみですが、向こうの法案要綱が出ないと何とも言えない状況だそうです。個人的には、横断資格をこの短期間に文部科学委員会に提出すること自体無理があると思うのですが。どうなりますか。
 質疑の時間でも大きな反対意見はありませんでした。
 「開業の心理職の扱いは?」という質問に対しては、「医師の指示は必要としないが、連携することが望ましい」との答えでした。ここでいう「指示」は責任を伴う包括的な指示ということですから、医療の現場以外のカウンセリングに対して、お金にもならないのに医師が責任を持つと言うことは考えられません。

 全心協ウェブサイトに決起集会採択報告書が出ています。
http://www.onyx.dti.ne.jp/~psycho/youbou20050416.htm

 臨床心理士国家資格法へ法案作り(河村建夫オフィシャルホームページ)
http://www.tspark.net/katsudo/05.html