ロールシャッハ法と精神分析的視点(上)/ポール・M・ラーナー

 著者ラーナーは、メニンガー・クリニックでディビッド・ラパポートから教えを受けたサイコロジスト。タイトル通り精神分析的視点からロールシャッハ・テストを考察しています。
 テストの方式はラパポート法。カードの反応が終わるごとに質問段階を設けます。スコアリングは片口式に似ていますが、微妙に違います。Do(精神遅滞型部分反応)なんていうのは、もっと記述的に改めたらいいのに。Ch(陰影反応)、c(陰影輪郭反応)。逸脱言語表現のスコアはラパポートが元ですね。片口式、エクスナー式にも取り入れられています。
 そういえばディビッド・ラパポートってハンガリー生まれなのですね。ハンガリー系とは思えない名前ですが・・・

ロールシャッハ法と精神分析的視点〈上〉臨床基礎編
4772407634ポール・M. ラーナー Paul M. Lerner 溝口 純二 菊池 道子

金剛出版 2002-12
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