臨床心理士資格検討のための基礎資料

 というのが心理臨床学研究 Vol.23 No.5 に出た。
 医師と心理職の関係を、臨床心理士医療心理師(とは書いてないけど)モデルにして各国の関連機関に聞いたりしているけれど、この医療心理師と医師との関連を表す英文が、


 clinical psychologists can work under the supervision of M.D.s and must follow M.D.s instructions.
 となっている。実質医療現場は医師の指示のもとで動いているけど、今の医療現場で医師の supervision (日本語の「スーパーヴィジョン」より指示関係が強い)を受けて業務している人なんか少数なのに。 こういうところを都合良く書いちゃうのが臨床心理士会心理臨床学会のまずいところだと思う。結論として、臨床心理士資格がよいとしなければいけないから都合の悪いことろは見えない。第1次大戦の頃から心理職が軍事協力してるような国と、国際基準だから同じにしてねといってもね・・・アメリカなんかの高学歴資格というのが社会の階層化と密接に結びついていること、サイコセラピーの担い手としてソーシャル・ワーカーもいることなんか視野にも入らない。
 「私の国へようこそ」など読むと、やっぱりアメリカだって医師−心理−看護とかいったヒエラルキーは存在しているのにね。

DWI Offenders Under Correctional Supervision (矯正管理下の酒酔い運転違反者)