サリヴァンの精神科セミナー／ロバート・G・クヴァーニス 編

　編者のクヴァーニスが担当している青年男子の入院患者の症例検討のセミナーです。ひとつの事例にしぼってたんねんに事例検討を行っています。参加者には強迫性障害の治療で後に有名となるサルズマンの名前も。
　読み所はやはり中井先生の訳注でしょうか。日米開戦の日付まで必要？とは思いますが、訳注ですら物足りなかったのが、本文の中にも中井先生のコメントがちらほらと挿入されています。この過剰さがサリヴァンの過剰さとアイソモルフィーなのが素敵。
　特に駆逐艦の訳注で中井先生による軍艦三隻の手書きイラストが掲載されているのに度肝を抜かれます。

サリヴァンの精神科セミナー
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