自己愛の障害 診断的、臨床的、経験的意義/E.F.ロニングスタム 編


目次
日本語版への序 エルザ・ロニングスタム
序文 ジョン・ニーマイア
まえがき エルザ・F・ロニングスタム
第1部 診断的および治療的考察
序 エルザ・F・ロニングスタム
第1章 正常な自己愛―病因的および生態学的展望― ミッシェル・H・ストーン
第2章 病的な自己愛と自己愛人格障害―理論的背景と診断分類― オットー・F・カーンバーグ
第3章 自己愛人格障害の臨床診断におけるその後の発展 アーノルド・M・クーパー
第4章 DSMにおける自己愛人格障害―歴史的展望と今後の方向性― セオドア・ミロン
第5章 正常な自己愛と病的自己愛の発達的側面 ポーリナ・F・カーンバーグ
第2部 治療的考察
序 エルザ・F・ロニングスタム
第6章 自己愛患者の治療における転移と逆転移 グレン・O・ギャバード
第7章 一次的な自己の障害を有する患者の精神分析自己心理学的展望― ポール・H・オーンスタイン
第8章 自己愛患者の精神分析への対象関係論的アプローチ ルーシー・ラファージュ
第9章 集中的精神医学的治療環境による自己愛障害の治療 ラルフ・H・ボーモント
第10章 集団精神療法における自己愛患者―グループ初期における感情の包容― ベネット・E・ロス
第11章 スキーマに焦点づけた自己愛患者の治療 ジェフリー・ヤング, キャサリンフラナガン
第12章 カップルセラピーにおける自己愛障害の現れ方―診断と治療― マリオン・F・ソロモン
第3部 特別な臨床的考察
序 エルザ・F・ロニングスタム
第13章 感情調節と自己愛―自己愛患者に見られる心的外傷,アレキシサイミア,心身症― ヘンリー・クリスタル
第14章 自殺における病的自己愛と自己制御のプロセス ジョン・T・モルツバーガー
第4部 研究
 編者はスウェーデン出身のサイコロジスト。執筆陣にはカーンバーグ夫妻、パーソナリティ・スタイルのミロン、自己愛類型のギャバード、自己心理学のポール・オーンスタインなど有名どころもそろっています。
 鑪幹八郎先生、岡野憲一郎先生、王貞治さんなど、日本人の文献、例が結構あげられてい驚きました。

  • p.44 1989年 → 1898年
  • p.45 Abraham(1979) → Abraham(1919/1979) まあこれは元本がこうなってるんでしょうが。
  • p.62 Reich(1949) → Reich(1933/1949) 1949年のものはライヒがオルゴン療法に走ってからの第三版。
  • p.91 ラッシュのような作家 → ラッシュのような著者 ラッシュは「自己愛の文化」などで有名な社会学者。
  • p.103 自己と他者の一貫性 self and object constancy → 自己恒常性と対象恒常性
  • p.126 Heiman → Heimann もともとはクライン派の分析家だったが、後にクラインとは袂を分かつ。逆転移に関する論文で有名。 

自己愛の障害―診断的、臨床的、経験的意義
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