風景構成法 その基礎と実践/皆藤章


内容(「MARC」データベースより)
20年前中井久夫教授によって創案された心理臨床の技法・風景構成法は、臨床現場に定着しているが、その読み取りは個々の臨床家の感性に任されており、道標がない。本書は体系立って書かれた初めての風景構成法の本である。
目次
第1部 風景構成法の概説(風景構成法とは;風景構成法の理論的背景);第2部 風景構成法の読みとりに関する研究(風景構成法における構成プロセス;風景構成法における人物像と風景の中の自己像;風景構成法における誘目性;心理臨床のなかの風景構成法―ある女性の入院から結婚まで;心の成長と描画の変容―死と親和性のある少年;風景構成法からみた心理療法過程―幻聴に苦しむ男性;事例研究の中の風景構成法―読みとりの解説を中心に);第3部 数量的研究(風景構成法と他技法との比較;風景構成法の再検査信頼性;風景構成法における項目提示順序;数量的研究のための読みとり指標)
 昔、福井に住んでいたときに何かの集まりで皆藤先生の講演を聞いたことがあります。そのときも病院臨床での事例の話が印象に残っていました。
 この本でも統合失調症の患者さんや、自殺企図を繰り返す患者さんに風景構成法や、バウムテストを手がかりに関わった事例が印象的でした。

  • p.6 Ballint → Balint

風景構成法―その基礎と実践
風景構成法―その基礎と実践皆藤 章

誠信書房 1994-08
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