人間コミュニケーションの語用論/ポール・ワツラヴィック ジャネット・ベヴン・バヴェラス ドン・D・ジャクソン

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内容(「BOOK」データベースより)
家族療法はここから始まった。この本を読まずに今や心理療法は語れない。ダブルバインド理論の集大成。

内容(「MARC」データベースより)
行動障害に特に注意しつつ、人間コミュニケーションの語用的(プラグマティック)な効果(行動的な効果)を考える。家族療法の原点であるダブルバインド理論の集大成。

目次
第1章 知的枠組み
第2章 コミュニケーションにおけるいくつかの試案的公理
第3章 病理的コミュニケーション
第4章 人間の相互作用の機構
第5章 劇「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない」に対するコミュニケーション的アプローチ
第6章 パラドックス的コミュニケーション
第7章 心理療法におけるパラドックス
エピローグ 実存主義と人間コミュニケーション理論 展望

 1967年に出版されたMRI(Mental Research Institute)のコミュニケーション理論書。本書はグレゴリー・ベイトソンに捧げられており、ジョン・ウィークランドが序文を書いています。
 "one-up"、"one-down" とかいうコミュニケーションスタイルはMRI起源なんだねきっと。シンメトリー、コンプリメンタリーな相互作用(対照的、相補的相互作用)という表現からは、精神分析家ラッカーの調和的逆転移、相補的逆転移という用語を思い出しました。
 ワツラウィック(なぜか表記はワツラヴィック)ってもともとはユング派の分析家だったのだね。
 訳者の尾川さんがMRIに留学にいっていたというのは知らなかったな。
 残念ながら本文の難解さはさしひくにしても翻訳は語調が固くて読みにくく、原語表記などに誤植多数。

  • p.88 Repaarture → Departure
  • p.96 リッズ Lidz → リッツ 「分裂した家族 schismatic family」「ゆがんだ家族 skewed family」という概念で有名。
  • p.109,125 シンメントリー → シンメトリー(英語発音に近づければシメトリー)。
  • p.111 惑星のシステム → 天文学では system は普通「系」と訳す。
  • p.145 ベルグマン → ベルイマン
  • p.185 不適切な位置での改行
  • p.204 オーエル → オーウェル オーエルだと「OL」かと思ってしまいます。索引ではきちんと「オーウェル」と表記。
  • p.205 ヘイドリック → ハイドリッヒ Heydrich ユダヤ人虐殺を先導したナチス親衛隊の高官。
  • p.242 ”精神病症状の再行動化”(reductio ad absurdum) → ”背理法
  • p.243 人々を狂気にかりたてるもの (Similia similibus curantur) → 同種のものは同種によって癒やされる。ラテン語は likes are cured by likes. という意味。
  • p.262 表記揺れ「開放システム/オープン・システム」 
  • p.328 Watzlawck → Watzlawick
  • p.287 エディプス・ティラノス → エディプス王 フォン・ニューマン → フォン・ノイマン

人間コミュニケーションの語用論―相互作用パターン、病理とパラドックスの研究
人間コミュニケーションの語用論―相互作用パターン、病理とパラドックスの研究ポール ワツラヴィック ドン・D. ジャクソン ジャネット・ベヴン バヴェラス

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