1985年出版の、家族療法というよりは家族病理学の本。二昔前の本なのでところどころに時代を感じます。
分裂病(=統合失調症)を「人格の反応」であるという心因論の立場は、分裂病の症状が了解可能で、あたりまえの反応であるという側面を強調するという文脈からなのだけど、結局は家族の病理を強調することになってしまうのは残念なところ。
反精神医学のサースとクーパーが精神神経学会の招聘で来日したことがあるなんて知りませんでした。
- p.36 ハーレー → ヘイリー
分裂病者と家族 (1985年) 高臣 武史
岩崎学術出版社 1985-09
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