松木邦裕先生の服装/藤山直樹先生の開業


 基本的に、精神分析は個人でやるものなのです。個人が個人とやるものであって、それ以上でも以下でもないのです。日本人はすぐ所属したがります。どこかに所属したい人が多いんです。
via 集中講義・精神分析(上)
 気になっていることは繰り返し書いてしまうもの。ぼくだったら「心理臨床学」くりかえしかいてしまいますが、松木邦裕先生なら臨床家の服装。このあいだも雑誌『精神療法』に書いてましたね。藤山直樹先生は日本には個人開業が少ないということだと思います。
 松木先生の服装論は服装が社会階層差の表れだという視点がまったく抜け落ちていて精神論に還元されるところがなんだか納得いきません。
 藤山先生の開業論にも違和感があって、アメリカやイギリスでは精神分析インスティテュートという患者紹介と長期にわたる精神分析家養成のシステムがあり、純粋に個人開業だけでやっている人って少ないのではないかと思います。