社会運動を継続させていくのはむずかしい。どれほどその運動が盛り上がったとしてもその中心人物が亡くなっても続いていくような運動はまれだ。三枚橋病院が社会運動としては終演して普通の病院になっていくプロセスをたまたま目にしてきたので、そういうことは意識せざるを得ない。べてるの家などもやっぱり世代交代しても続いていけるかどうかが、社会運動としての真価をとわれるときだとおもう。
この本の終わりの方で著者は、やりたいように生きてきたムーブメントの中でカップルから子どもが生まれて新たな課題がはっきりしたことについてふれている。ここらへんの問題がクリアされるかどうかが「素人の乱」が生き延びられるかどうかの鍵になるのだろう。
松本哉という人のマヌケでおかしな反抗の半生を知るには良い本。
貧乏人大反乱―生きにくい世の中と楽しく闘う方法 | |
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