「戦争する脳―破局への病理/計見一雄」

 精神科救急って野戦病院みたいなところがありますね。そういう病院でリーダーとして働いてきた精神科医が世界大戦からイラン・アフガン戦役まで連想をまわしながら語りきる一冊。
 アメリカの軍事精神医学はサリヴァンのいうテスト・バッテリーによるスクリーニングより、エリク・エリクソンのいう生物−社会−心理モデルを重視したなんてあたりは特におもしろかったです。

戦争する脳―破局への病理 (平凡社新書)
戦争する脳―破局への病理 (平凡社新書)計見 一雄

平凡社 2007-12
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