結構新しい本でしたね。大学の図書館にあったので読んでみました。著者は短歌絶叫コンサートの歌人。
だけど、いきなり寺山の不完全な死体として生まれ、完全な死体になるという詩句から、臓器移植反対みたいなことが書かれていてうんざり。映画『アンデスの聖餐』で有名な飛行機事故での人肉食を取り上げて、人間はどんな状況でも人の肉を喰うべきでないと断罪。すかした石川啄木論も、このあいだ読んだ「啄木くん」に比べると笑っちゃう感じでした。
樺美智子が機動隊に「扼殺された」何て書いてあってちょっとびっくりしてググってしまいましたが、ひとつの仮説を事実みたいに書いちゃうのはどうかな・・・。
とにかく個人的にはちょっとがっかりな一冊でした。
寺山修司 死と生の履歴書 | |
福島 泰樹 彩流社 2010-04-20 売り上げランキング : 693580 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 やすらい花 パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い 日本辺境論 (新潮新書) リアル・シンデレラ その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズケアをひらく) |