アルコール依存症と躁うつ病で一時期ホームレスになっていたSF、ロリコン系のマンガ家吾妻ひでおと、香山リカ先生の実弟中塚圭骸、それからコミックリュウの担当編集者の鼎談本。
一応、吾妻ひでおに中塚圭骸がインタビューするという感じなんだけど、ダウナー系の吾妻氏と軽躁ぎみの編集者と中塚氏がスプリットしている感じで、どっちかというと主役は圭骸氏。
自身のテクノポップ愛、プチ失踪体験や、ヘタレ森田療法体験記、向精神薬オタクぶり、それからリカ先生との微妙な関係について語りまくっております。
吾妻氏がさすがと思ったのは下記の部分。
吾妻氏のセラピストみたいなコメントでした。
−じゃあ最後の最後に、吾妻さん、いや師匠。3年間中塚君を弟子として接してきて、どうでした?
吾妻「お姉ちゃんと別れてよかったよね」
圭骸「えっ?」
−ほほう。
吾妻「依存関係が壊れたから、君はやっと孤独になれたんだよ」
圭骸「あ、なんか鳥肌立った」
吾妻「俺もすごく孤独なんだけど、それでもう満足してる。中塚君もようやく一人になれたんだから、それでいいんじゃないかと思う。ひとりだからこそ、考えられることがあるから]
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