「女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム」「花のズボラ飯 2」
女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム/守如子
セクシュアル・ハラスメント概念の成立に大きく貢献したフェミニストのキャサリン・マッキノンは、アンチ・ゲイ法、公立図書館からマスターベーション・レズビアン・婚前交渉・中絶などの内容を含むフェミニズム関係書籍の公立図書館から追放する運動をしていた「道徳派」と組んでまで、ポルノ規制法の制定運動を行い、女性でポルノを楽しむ人は「非常に例外的で児童虐待を受けた人」と決めつけた。本書はフェミニズム的反ポルノ主義を批判し、主にレディース・コミックとボーイズ・ラブというポルノコミックを読む主体としての女性について考察。女性の感じる性的・暴力的な「こわさ」の緩和としての犯される女性の排除=BL、強制的性関係を正当化する純愛の存在とかいう視点は面白かった。
ただコミックを考察するのに売られている雑誌を全部買って数値化して比較するって言うのは客観的かもしれないけど、面白くない。どうせ客観的にするならt検定くらいはしてほしいね。