ヤウレックとフロイト/南光進一郎
進行性麻痺のマラリア治療法でノーベル医学・生理学賞を受賞したヤウレック、外務大臣を経験後、その政治的手腕も活かしてロボトミーによって医学・生理学賞を受賞したエガス・モリス。世紀末前後の医療史的には面白い記載がいろいろありました。
フロイトは自分がユダヤ人だったせいで大学でのキャリアを望めないと思い込んだけれど、ウィーンにはユダヤ人大学教員はたくさんいたとか、フロイトは上流階級の患者しか診ようとしなかったけれど、アドラーは労働者階級の患者も診たとか、クレペリンもブロイラーも患者の分類に夢中で、肝心の治療には関心を示さなかったとか。斎藤茂吉のウィーンの印象、そういえば茂吉が院長を務めた青山脳病院は、今はなき梅ヶ丘病院の全身だったんだね・・・。
巻末の日本を含めた医学関係者のお墓巡りの写真も面白かったです。
フロイトがロンドンに連れていった犬のことを筆者は「チャウ」って読んでるけれど、チャウチャウ犬の「リュン」だったはず・・・。
ヤウレックとフロイト | |
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