2007-10-15から1日間の記事一覧

自我崩壊――心を病む 不条理を生きる/岩波明

不愉快といえばこっちも統合失調症の方を「児戯化した大人」(引用が不正確かも)と呼ぶ感覚は医師としてどうなのか。 精神科医が書く一般向けの読み物にもいろいろあるけれど、この人の著作はだいたい「暗澹系」と名づけましょう。精神医療の暗黒部分を救いよ…

逆説の日本史 14 近世爛熟編文治政治と忠臣蔵の謎/井沢元彦

ちょっと今は読む気分じゃないかなと思いつつ読了。忠臣蔵に関しては結論から言えば浅野長矩=統合失調症説。そういう可能性もなくはないとは思うけれど、その説を唱えた精神科医の「みんなが笑っているのにひとりだけ笑わないでいるような人が統合失調症」(…

統合失調症の治療―理解・援助・予防の新たな視点/原田誠一

「精神分裂病の患者は病識がない」なんて昔はよく言ったものど、そもそも精神科医は病気に関する説明責任をはたしてきたのかという根本的な問題を問い直す一冊。特に幻聴への関わり方に対して、神田橋先生の自閉の利用から、心理教育、そして対処法に焦点を…

ゴシック者まかり通る

昼休み「ゴシック・スピリット」を読了。 「氷の国のガレオン オルタ/木地雅映子」、「須永朝彦全小説集」、「責苦の庭/オクターブ・ミルボー」、「エレックレコードの時代/門谷憲二」予約。須永朝彦、足利市出身か・・・。