Theory

「カウンセリングとサイコセラピー」(1942)
 精神分析批判。診断的理解。治療者の権威に患者を従属させる。能動的指示的態度。
 患者でなくお客様(クライアント)。
 逐語録による事例記録の公開。

「治療的パーソナリティ変化の必要にして十分な条件」(1957)
 1)二人の人が心理的接触している。
 2)一方の人(クライアント)は、不一致の状態、すなわち、傷つきやすい不安な状態にいる。
 3)もう一方の人(セラピスト)は、この関係の中で一致している。(あるいは統合されている)。
 4)セラピストは、自分が無条件の肯定的な関心 unconditioned positive regards をクライアントに対して持っていることを経験している。
 5)セラピストは、自分がクライアントの内的照合枠を共感的に理解していることを経験しており、またクライアントにこの経験を伝えようとしている。
 6)クライアントには、セラピストが共感的理解と無条件の肯定的関心を経験していることが、必要最低限は伝わっている。

来談者中心療法の技法
 1)明確化 clarification
 2)反射 reflection
 3)非指示 non-directive

自己実現傾向 Self-Actualizing Tendency
 人間は自己実現を目的とする有機体であり、常に適応し、向上しようとする衝動を内包している。

等価条件 condition of worth
 肯定的な関心を向けられるのは、いい子にしている時だけ。

生物的評価 organismic valuing