氏原先生がこのはな研究所で行ったセミナーをそのまま書籍化。昔のロジャーズ派のテープによる事例検討の功罪などがおもしろい。
基本的に忠実なテープ起こしをしているみたいで、氏原先生の語りも赤裸々にというか、活字の本なら当然書かれないようなところまで語られているのが、読みにくくもあるけれど面白いところ。形式的にでも医師への受診を進めておいたら責任を問われないとか、行動療法は「気違いみたいな信念に凝り固まった人」がいないとダメとか。うーん、セミナーで口が滑ったとしても普通校正の時に直さないかな。自己一致ということかしら。
学会の他人の事例発表のことまでそのまま書いてあって、多分僕もこの発表を聞いているから思うのだけど、読んで特定できないように書くか、抄録で出典を明記するかどちらかだと思う。
ロールプレイとスーパーヴィジョン―カウンセリングを学ぶ人のために | |
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