わたしの国にようこそ/ローレン・スタイナー

 「心は実験できるか」の著者でサイコロジストのローレン・スタイナーの精神科病院を舞台にしたノン・フィクション。短編小説風の6つの作品が収められています。
 本筋とは関係ないですが統合失調症の患者が筆者の出身大学がハーバートだと偶然当てるという場面があるのですが、それに続いてその患者が「ブルームズベリー」という地名を、口にしたので驚きました。上記のフランス語精神分析事典に、「ブルームズベリー(グループ)」という項目があってそれを見たばかりだったのです。ジェイムズ・ストレイチィーらのことを指すようです。これが共時性ってやつですね。

わたしの国にようこそ―精神分裂病患者の心理世界
わたしの国にようこそ―精神分裂病患者の心理世界ローレン スレイター Lauren Slater 高野 裕美子

早川書房 1996-11
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