Dictionnaire de la psychanalyse (Nouvelle edition augmentee)/ Elisabeth Roudinesco et Michel Plon

you9992006-02-03

 ずっとほしかったのですが、ついに買ってしまいました。「ジャック・ラカン伝」の著者であるルディネスコとプロンによるフランス語版精神分析辞典の改訂増補版です。アマゾンにには原語のフランス語版はなくて、スペイン語、ドイツ語版しかありません(写真はスペイン語版)。紀伊國屋経由で買いました。税込み9430円。安すぎます。こんな安いならもっと早く買っておくべきでした。ハードカヴァーだし、アメリカの本ならまず2,3万かそれ以上することでしょう。フランス語の本ってみんなこんなに安いんでしょうか。
 岩崎学術出版の「精神分析事典」半分の値段ですが、全1213頁で分量からいくとこちらの方が多いという印象です。項目「快楽原則の彼岸」などなんと7頁半もあります。
 アメリカ系の辞書など、分析家は人名は英米独に偏っていますが、こちらはインターナショナルでイタリア、アルゼンチン、スウェーデンなどの分析家がたくさん載っています。日本では「阿闍世」「古澤平作」という項もあります。項目「日本」では土居健郎佐々木孝次の名前も。「コフート」はあるけど「カーンバーグ」はないなどとどの項目が立てられているか見るのも楽しいです。
 非常にコスト・パフォーマンスが高いのでお勧めです。カヴァーもオイディプススフィンクスがかっこいいです。

  • ANNAFREUDISM ラカン派の方はこれをたいてい「アナ・フロイディズム」とそのまま日本語にしていますが、kleinisme に対応した「アナ・フロイト派」と訳すべき事がわかります。