大正・昭和初期に活躍した在野の『変態心理』学者(後に医師資格取得)、中村古峡と彼の編集した雑誌『変態心理』に関する本です。
心理学の黎明期はホラー小説「リング」のモデルとなった福来友吉の千里眼事件などいろいろ興味深いことがありますね。余裕ができたら一度いろいろ調べてみたいところではあります。書籍の収集などが困難なのですぐにはできそうもありませんが。
日本教文社版のフロイト選集の発行は「生長の家」の谷口雅春が関わっていたとか、中村古峡が多重人格の症例を発表しているとかいろいろおもしろい事実を知りました。
中村は文学作品も残しているようで、上田敏や与謝野晶子と一緒に写っている写真も載っていました。森田療法の森田正馬との交流もあったようです。
『変態心理』と中村古峡―大正文化への新視角 | |
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