ロジャースをめぐって 臨床を生きる発想と方法/村山正治


内容(「BOOK」データベースより)
本書は「臨床を生きる発想」と題してこれまでに私が取り組み、育ててきた心理臨床に関する方法論、科学論、事例、理論、学生指導論など著者の思想を1冊にまとめ、これまでの歩みを整理し、さらに発展の方向を展望して世に問う書です。
内容(「MARC」データベースより)
カール・ロジャースに学び、臨床現場で心理援助を行っていた著者が、スクールカウンセリングや学生相談、エンカウンターグループ、コミュニティへの援助など長年にわたる実践と、それを支える理論をまとめる。

目次
序章 私とクライエント中心療法
第1部 カール・ロジャースからの影響とそこからの出発
第1章 カール・ロジャースの先見性―『OnBecomingaPerson』を読む?
第2章 ロジャースの晩年の考え方と実践―静かな革命家カール・ロジャース?
第3章 パーソンセンタード・アプローチ―基本的特徴とこれからの展開
第2部 臨床実践から学んできたもの
第4章 登校拒否中学生の心理療法
第5章 家庭訪問した不登校の事例
第6章 エンカウンターグループ
第7章 私のエンカウンターグループ
第8章 学校コミュニティとカウンセリング
第9章 いまなぜグループか――チェンジズの試みを中心に
第10章 ネットワークと臨床心理学
第3部 臨床実践を科学する方法論
第11章 臨床心理学研究の方法論――新しい人間の科学をめざして
第12章 事例研究の意義をめぐって――エンカウンターグループの視点から
第4部 臨床心理学の発展の方向と大学院生の養成
第13章 大学院における心理臨床家の養成をめぐって――心理教育相談室経営論
第14章 臨床心理学の研究発展のためのいくつかの提案メモ
第15章 心理臨床のさらなる発展をめざして――私の研究教育経営論

 元九大教授の村山先生の退官記念講演を含む、ロジャース、エンカウンター・グループなど臨床の記録。序章の前に置かれたモットー?「murayama-ism 01 ナンバーワンよりオンリーワン」で何だか毒気を抜かれます。60年代に「臨床心理学研究」に掲載された不登校児への訪問面接など、自分の体験を思い出して懐かしく読みました。
 書籍の内容とは関係なくて恐縮だけど、心理臨床学研究の書評に書かれていた、学会員は図書館に推薦を出して購入してもらうように、なんていうのはまったくロジャースの精神に反していて恥ずかしいと思いました。

  • p.158 Living together with divecity → diversity (?)

ロジャースをめぐって―臨床を生きる発想と方法
ロジャースをめぐって―臨床を生きる発想と方法村山 正治

金剛出版 2005-12
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