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医療人類学の視点から、戦争神経症としてのPTSDがどのような政治的背景で構築され、硬直した診断・治療がおこなわれてきたかを描く。
内容(「MARC」データベースより)
鉄道脊椎、ヒステリー、シェルショックなど外傷性記憶の起源から、アメリカ精神医学会の公式疾病分類の検証、またPTSD治療の実態調査までを詳細に描き、「トラウマ」が抱えるあらゆる問題に立ち向かう。
目次
第1部 「外傷性記憶」の起源(「外傷性記憶」の成立;第一次世界大戦)
第2部 外傷性記憶の変容(DSM‐3革命;外傷的時間の構造)
第3部 外傷後ストレス障害の実際(診断のテクノロジー;精神科病棟における日常生活;PTSDを語る;外傷性記憶の生物学)
ロバート・リフトンはベトナム帰還兵の精神障害問題でPTSDのDSM診断入りにも関わっていたよう。
この本とハーマンの「心的外傷とその回復」の翻訳に同時に取りかかる中井先生のバランス感覚はさすが。しかし中井先生「心的外傷とその回復」の翻訳を3か月でやってしまったって・・・・絶句。
PTSDの医療人類学 | |
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