怪獣のいる精神史 フランケンシュタインからゴジラまで／原田実

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　作者は「東日流外三郡誌」批判で有名な歴史家。偽書関連、怪獣、ミステリ等に関する著作多し。
　表題からイメージするほど怪獣に割かれているページは多くなく、むしろフランケンシュタインの怪物、吸血鬼などのモンスター、メルヴィルのモビー・ディック、「モルグ街の殺人」からキングコング、恐竜に至る巨大な動物の系譜、ラブクラフトのクウトルゥー神話などモンスター一般を扱っています。
　ケムール人や、バルタン星人の声はマタンゴの使い回しとか、マタンゴと併映されたのは若大将シリーズだとか、モスラの原作は中村真一郎・福永武彦・堀田善衛の合作など楽しいエピソードがいろいろ書かれていました。

怪獣のいる精神史―フランケンシュタインからゴジラまで
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