横山茂雄先生は奈良女子大英文学の研究者であり、本業としてはトマス・ド・クインシー、ウィルキー・コリンズの翻訳、それからゴシック関係ではこんな著作もありますが・・・。
異形のテクスト―英国ロマンティック・ノヴェルの系譜 | |
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工作舎でバラードを訳し、
残虐行為展覧会 | |
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その一方で、オカルティズム、UFO研究の第一人者でもあり、
奇妙な異星人との接触エピソードとの関連からか、トラウマに関する虚偽記憶回復問題関連本も訳し、
悪魔を思い出す娘たち―よみがえる性的虐待の「記憶」 | |
Lawrence Wright 稲生 平太郎 吉永 進一 柏書房 1999-03 売り上げランキング : 589324 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 危ない精神分析―マインドハッカーたちの詐術 |
明治期の日本文学、民俗学にも詳しく、大塚英志の諸著作にも大きな影響を与え、
遠野物語の周辺 | |
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アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫) | |
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ほんとに多彩な横山茂雄先生が編集する19世紀イギリス文学における食文化問題を取り扱った本です。横山先生がかんでるのは鼎談と翻訳くらいなのでそんなに横山色が強いわけでもありませんが、巻頭にあげられている鼎談など、19世紀イギリス文学の食、なんていうごくごく狭い焦点なのに、絢爛たる知識が披露されていて、英文学の奥深さが味わえます。テーマとしては昨今はやりの食品偽装や摂食障害など、いろいろな角度から食の問題が取り上げられていて興味深いです。ガルによる古典的な摂食障害事例の翻訳も横山先生がされています。
危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒 | |
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