精神分析的子どもの誕生 フロイト主義と教育言説/下司晶

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 400頁超の労作です。これでも博士論文を圧縮したものとのこと。
 心理主義批判からフロイトの誘惑理論、アナ・フロイトとクラインの論争、スーザン・アイザックスとジョン・ボールビーなどから精神分析的子どもの概念を成立を検討します。
 ファンタジーに関する論文で有名なスーザン・アイザックスが教育学者として有名だということ初めて知りました。
 「子供」に「ママ(誤っているけどそのママという意味)」とルビを振るのはどうかな・・・「子ども」が正しいとするのは一部の教育学にしか通用しないのでは。
 固有名詞表記はいつものJoan Riviere, Edward Glover, Arthur Klein, Melanie Reizes, Erich Klein あたりがアウト。

「精神分析的子ども」の誕生―フロイト主義と教育言説
「精神分析的子ども」の誕生―フロイト主義と教育言説下司

東京大学出版会 2006-12
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