帝銀事件の死刑囚、平沢貞通の画集。画家ということは知っていましたが、これほど才能のある人だったとは知りませんでした。京極夏彦の小説「邪魅の雫」でもふれられていましたが、帝銀事件で使われた毒薬は「青酸ニトリール」という遅効性の毒薬で七三一部隊で開発されたものです。毒物のエクスパートによる犯行の可能性が当然考えられたのですが、捕まったのは画家である平沢でした。コルサコフ症であり、虚言癖のあった平沢の精神鑑定は「日本の精神鑑定」に詳述されています。
平沢貞道web絵画展 http://www.gasho.net/teigin-case/gallery/kaiga/kaiga.htm
平沢貞通画集 | |
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邪魅の雫 | |
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