戦国時代のハラノムシ―「針聞書」のゆかいな病魔たち/長野仁 東昇

 家族療法の外在化の技法の中には、不登校の子どもに「虫」がついたといって家族でお祓いの儀式をさせるというものがありますが、そんな人間の考え方のルーツがわかる戦国時代に書かれた人間に病を引き起こす虫の図鑑です。「蟯虫」などいま実際の虫に命名されている名前も、最初はファンタジーのまじりあったものだということがわかっておもしろいですね。「カンノムシ」なんていまでも使われますね。
 元になった「針聞書」の展示してある美術館では、いろいろムシグッズが作られて売られているそうです。

戦国時代のハラノムシ―「針聞書」のゆかいな病魔たち
戦国時代のハラノムシ―「針聞書」のゆかいな病魔たち長野 仁 東 昇

国書刊行会 2007-05
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