フロイト 視野の暗点
症例フロイト
まあフロイトに関してはこれだけいろいろ書かれたらもうネタ切れになるかと思いつつ、いろいろ新しい過去は再構成できるものですね。フロイトの個人史の中ではユダヤ教的な強い家父長として描かれる父ヤーコプは実際は事業に失敗した無力な父親であったと。フロイトは理論によってファンタジーの中で再生したというわけ?またフロイトがフリースへの手紙の中で書いている旅行不安の原因として母親の裸を見たということに関しても、フロイトは列車旅行の時期を間違えているし、むしろ父親の事業の失敗、同居していた弟、甥の死のインパクトの方が大きいのではないか。
フロイトの言動不一致
カルトとしての精神分析
翻訳について
人名表記はちょっと適当。ドイツ語系の語尾の-erを「エル」とすると古くさい感じがしちゃう。それにしてもピーター・ゲイは「ペーター」で不統一な感じ。
- p.8 ヤコーブ → ヤーコプ フロイトの父親の名
- p.304 ペーター・ゲイ → ピーター・ゲイ
- p.404 アドルフ・メイヤー → アドルフ・マイヤー
- p.418 パウル・ローゼン → ポール・ローゼン
- p.559 マーク・アンソニー → マルクス・アントニウス
フロイト―視野の暗点 後藤 素規 弘田 洋二 関連商品 精神分析への最後の貢献―フェレンツィ後期著作集 摂食障害というこころ―創られた悲劇/築かれた閉塞 精神分析的診断面接のすすめかた 精神分析的精神療法セミナー 技法編―発見・検討・洞察の徹底演習 メランコリー ―人生後半期の妄想性障害― by G-Tools |