信じぬ者は救われる/香山リカ 菊池誠

 『ムー』は購読してなかったものの、世代としてはオカルト。小さい頃はノストラダムス本を読んでショックを受けていたし、卒論はユング関連だったし、大学の頃は野田雄三先生のワークショップにいって、スウェーデンボルイとかシュタイナーのレクチャー受けたり、ボディ・ワークをしたりしていたので、結構そういう世界とは親和性が高いか。
 とはいえ、やっぱり小学校で先生が生徒に対して「水からの伝言」みたいな話をするのは不愉快だし、結構アンビバレンツですか。だいたい神田橋先生がオーリンガーでオカルト・マスターか人相見かみたいなところがありますから、根本的に批判しがたいという軟弱さがあるようですね。
 疑似科学批判の対談本ですが、宗教関連の話題は(意識して?)避けているという感じなので、そこらへんはどうなのかな、という印象です。
 まあ、サイコセラピーも疑似科学っていえば疑似科学なのでね・・・。幻聴対策に別に逆立ちして効いた!っていったってそれはそれでOKなので。

信じぬ者は救われる
信じぬ者は救われる香山 リカ

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