天才の影には忘れ去られた多くの人間の姿がある。手塚治虫の影には酒井七馬。そして牧野富太郎の影には村越三千男。
植物にはまったく疎いのだけれど、牧野富太郎の植物図鑑は実家にあったので名前くらいは知っている。
牧野富太郎自身は正式に植物学を学んだ人間ではないが、その植物学に対する深い造詣から東京帝大の助手から講師となった。在野の植物学研究科の村越三千男と最初は協調関係にあったものの後には決裂し、競って植物図鑑を出版しあうようになる。
村越がぼくの母校の熊谷高校(当時は熊谷中学)の教師をしていたということで結構親しみを持ちつつ読んだ。
牧野植物図鑑の謎 (平凡社新書 (017)) | |
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