「フランケンシュタイン・コンプレックス―人間は、いつ怪物になるのか」

 タイトルだけ見て借りましたが、「モスラの精神史」の人でしたね。フランス語を話し、ビルドゥングス・ロマンを読むインテリのフランケンシュタインの怪物から、ドラキュラ、「チャタレイ夫人の恋人」、「ジュラシック・パーク」までモンスターの精神史。
 キリスト教文化圏では命のないものが動くというのは恐ろしいものだ、という見方は興味深いですね。
 インターネット・テクノロジーが原爆戦争後の情報共有手段を見越して開発されたという話も「モスラの精神史」で考察された原爆が与えた怪獣映画へのインパクトの話に続いて面白かったです。

フランケンシュタイン・コンプレックス―人間は、いつ怪物になるのか
フランケンシュタイン・コンプレックス―人間は、いつ怪物になるのか
青草書房 2009-11
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