「肉体のヌートピア―ロボット、パワード・スーツ、サイボーグの考古学/永瀬唯」

 チャペックが考案したロボットは実は現代的な概念に従えばアンドロイド、ディックでいうレプリカントのようなものだった。サイバーパンクスチームパンクといったSFの概念を通じて、人間の身体というテーマを考察。バーナド・ウルフという精神分析サイバネティックスの影響を受け、精神分析家ナイス・ニンや作家のアーサー・ミラーとも交流のあった作家ウルフの四肢切断と義手足が一般的になった世界を舞台にしたSF「リンボー」っていうのが読んでみたい。未邦訳のようだけど。

肉体のヌートピア―ロボット、パワード・スーツ、サイボーグの考古学
肉体のヌートピア―ロボット、パワード・スーツ、サイボーグの考古学永瀬 唯

青弓社 1997-01
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